画像一覧 > ダンバー氏銀行論 / 堀江帰一訳



  本書はチャールズ・フランクリン・ダンバー(Dunbar, Charles Franklin)の『銀行業の理論、並びに歴史に関する数章』第二版(Chapters on Theory and History of Banking, second edition,1901)を翻訳し(一部省略)、堀江帰一による内容の増補と解説を加えたものである。原著者のダンバーはハーバード大学を卒業し、ジャーナリストとして活躍した後、1871年母校に同大学最初の経済学講座担当教授として招聘され、以後30年間にわたって経済学部の発展を主導、また銀行制度などの実証的・理論的な研究で知られ、American Economic Assosiationの第2代会長も務めた。堀江はハーバード大学留学中にダンバーの授業を受講しており、帰国後担当した自身の「銀行論」の講座では、当初はダンバーの著書を訳読しつつ、自分の草稿を加えながら講義を行っていたと伝えられているので、本書は堀江のこうした授業に向けた準備作業の中から生まれたものであろうと推測される。(三島憲之)


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