画像一覧 > 協同主義への道 / 高橋誠一郎著



  高橋誠一郎が経済学説研究、経済思想史研究における第一人者であったことはよく知られている。しかし、そうであるがために、かえって彼自身の思想的立場を把握することはなかなかに困難である。本書は、思想家高橋を評価するのに重要な著作の一つ。冒頭にある綱要には、共同経済の組織から出発した人類の経済生活は、再び共同経済に戻るとある。共同経済が社会主義経済とイクォールではないにしても、高橋の政治的スタンスがたとえば小泉信三のそれとずいぶん異なっていたことは確かである。さらに、ここに示された著者の女性観についてもふれておきたい。高橋は自由な性欲の満足は妨げてはならないもので、これについては男女を問わないという。女性がそうできないでいるのは、男性社会が意図的にそのような言説を作り出しているためだと、著者は言うのである。(池田幸弘)


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