| 人名 |
Ray Robert Jackson |
| 人名読み |
Ray Robert Jackson |
| 生年月日 |
1883/10/26 (明治16年) |
| 没年月日 |
1936/5/16 (昭和11年) |
| 出生地 |
インディアナ州, アメリカ |
| 専門分野 |
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解説 |
レイ(Robert Jackson Ray)は、1883年10月26日、アメリカ・インディアナ州リッチモンド(Richmond)に生まれた。父はNathan Harvey Ray、母はMary Jackson Rayと、名前だけが伝わっている。1908年カンザス大学で学士、1909年同大学で修士号を取得している。その後ハーバード大学で1909年から翌年までHenry Lee memorial scholarとして、1910年から11年までは、Henry Lee memorial fellowとして学んでいる。
レイは、1911年6月19日カンザス州スタッフォード(Stafford)で、Mary Elnetha Brownleeと結婚した。同じ年に慶應義塾大学の教授に就任しているので、結婚してから来日したようである。3年間の慶応義塾在任中の逸話は、ほとんど伝わっていない。以前のドロッパーズ(Droppers, Garett)やヴィッカーズ(Vickers, Enock Howard)等は一人で多くの授業を担当したが、レイは近世経済史など限られた講義だけを担当した。このころには、日本人留学生が義塾の教壇に立っていたので、以前ほど外国人教師は重きを置かれなかった。
1914年帰国後は、ハーバード大学の大学院生をしながらミシガン州のオリベット(Olivet)カレッジで経済学の教授を務めた。この時レイは「dean」(学部長)であったと「The National Cyclopaedia」は伝えている。1920年からノース・ウエスタン(Northwestern)大学で、経済学・国際貿易の準教授を務めている。
レイは、基本的に自由貿易体制を理想としていた。しかし未発達な産業を一定期間保護することも主張していた。オリベット・カレッジでは、外国貿易の実地訓練も教えていたと伝えられている。
1933年には林塾長へ手紙を書き、全文が『三田評論』で紹介されている。これはあまり内容のない挨拶程度の手紙であるが、今日我々が慶應義塾側のものとして知ることのできる唯一の資料となっている。現在、レイによる著作や学術論文は確認できない。趣味は音楽や芸術であり、アメリカにおける交友関係は広かった。American Academy of Political and Society ScienceやChicago Association of Credit Menなど様々な組織・クラブの会員であった。レイは研究者としてではなく、指導者・教育者として働いた。
妻との間に二人の娘をもうけていたが、1936年5月16日、イリノイ州シカゴにて、ノース・ウエスタン大学準教授のまま死去している。 死因は明らかではない。(坂本慎一) |
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| 旧蔵書 |
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| 出典 / 参考文献 |
武内博編『来日西洋人事典』(日外アソシエーツ株式会社, 1995年),
Shunjiro Kurita. "Who's Who in Japan". The Who's Who in Japan Office, 1912.,
"The National Cyclopaedia of American Biography". vol.27, James T. White & Co., 1939. |
